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秋田美大がゲリラシンポジウム 放送作家が「愛」の必要性訴え

秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)がJR秋田駅前で開いたゲリラシンポジウムの様子

秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)がJR秋田駅前で開いたゲリラシンポジウムの様子

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 秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)は7月13日、ゲリラシンポジウム「さぁ、秋田市民の図工と愛の時間です!」をJR秋田駅前の通路で開いた。

シンポジウム「さぁ、秋田市民の図工と愛の時間です!」会場の様子

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 テーマは「アートマネジメントから見る芸術と道徳」。美術大学としては全国的にも珍しい道徳教育が専門の同大教授・毛内嘉威さんがナビゲーターを務め、人気番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系列)などを手掛ける放送作家の田中直人さんと同大教授で十和田市現代美術館(青森県)館長の藤浩志さんを講師に招いて開いた。

 「美術への興味の有無に関わらず、偶然通りすがった皆さんに関心をもってもらえれば」と、あえて一般告知を行わず、近隣で行われていた道路工事の激しい騒音の中で開かれた当日。藤さんは自身の作品を例に挙げながら、作品が完成するまでのプロセスを紹介。「社会的に価値がないと考えられているものに価値を加えることが感動のエネルギーを生む」ことを強調。

 田中さんは男性アイドルグループが農作業と村づくりに取り組む番組などを例に挙げ、「テレビ番組も美術作品も愛を持って取り組み、接することが必要」なことを訴えた。ユーモアを交えたフリップで「一般から見た芸術家像」を提示する田中さんに藤さんが受け応える形で対談が進められ、約2時間の開催時間中、常時30~40人の市民が足を止めて美術談義に耳を傾けた。

 参加した市内在住の男性は「物事の在り方を変えることや場づくりの必要性など、アートに対する考え方の勉強になった」とシンポジウムを振り返った。

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