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秋田でまちづくり講演会-「稼ぐインフラ」手法を披露

「不動産価値を上げる仕組みづくり」の重要性を訴えるオガールプラザ(岩手県)の岡崎正信社長

「不動産価値を上げる仕組みづくり」の重要性を訴えるオガールプラザ(岩手県)の岡崎正信社長

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 経済産業省が策定する新経済成長戦略の成功事例に選定されるなど注目を集める岩手県紫波町のまちづくり事業「オガールプロジェクト」を展開するオガールプラザ(岩手県)の岡崎正信社長の講演会が7月7日、にぎわい交流館AU(秋田市中通1)で開かれた。

「東北ニュービジネス協議会」講演会の様子

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 人口3万4000人ほどの同町で延べ70万人が訪れる地域コミュニティー施設の経営に成功した同事業の紹介を目的に、「東北ニュービジネス協議会・あきた支部」(佐野元彦支部長)が企画。会社経営者や会社員ら約30人が参加した。

 旧建設省で「中心市街地活性化法」の策定などに携わった経歴を持つ岡崎さんは、「まちづくりの中心に商業を据える構造自体が、人口が減少する現状にそぐわなくなっている」と指摘。「消費活動を目的としない訪問者を増やす仕掛けを通じ、不動産価値を上げる仕組みづくりに注力すること」について持論を展開した。「施設を『稼ぐインフラ』として成り立たせるためには、国の制度などに頼らず、身の丈に合ったファイナンスを活用すること」の重要性を訴えた。

 当日参加した秋田市在住の男性は「地元の現状に流されがちになっていたところ、人が集まる場で商業が成り立つ原則をあらためて考えさせられた」と話していた。

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