8月から上小阿仁村で開催予定のアートプロジェクト「KAMIKOANIプロジェクト秋田」実行委員会が現在、同村で滞在制作を行うレジデンス・アーティストを募集している。
秋田県上小阿仁村のカボチャ畑に展示された草間彌生さんの彫刻作品(昨年)
人口減と高齢化が進む同村に伝わる伝統行事や伝統芸能などの歴史文化と現代アートの融合を図り、作品展示会やワークショップなどを開くことを通じて地域住民と来場者の交流を促すことが目的の同プロジェクトは今年で3年目。
秋田公立美術大学の准教授でアーティストの芝山昌也さんが呼び掛け、これまでに延べ29人の美術家らが参加。休耕田や廃校などを会場に美術作品の展示や現代舞踊など多彩な表現活動を展開するなどし、人口2600人ほどの同村に延べ2万人以上が来場した。
「若手アーティストに表現活動の場を」と、1984(昭和59)年4月2日~1995年4月1日生まれの2人を募集する。平面・立体・映像など作品ジャンルを問わないが、村内施設に宿泊し、旧沖田面小学校校舎内で制作することや、同村の風土や歴史文化などから着想した制作プランであること、トークイベントやワークショップで地域住民との交流を積極的に行えることなどが条件。
滞在制作期間は8月4日~29日。材料費やアーティスト・フィーとして20万円と1往復分の交通費を支給するほか、朝食・夕食と宿泊費は主催者が負担する。応募料は3,000円。締め切りは6月6日。詳しくはホームページで確認できる。
5月14日には下見見学会も開く。問い合わせは上小阿仁村役場・総務課企画班(TEL 0186-77-2221)まで。