秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)のウェブサイトに設けられた「凡人診断ゲーム」が人気コンテンツになっている。
「美術の価値観は多様で正解がないこと」の啓発を目的に「才能偏差値」を診断するゲームを同大学准教授らが考案。1月15日にリリースしたところ、3週間ほどでアクセス数11万、総診断数は13万件を超える人気コンテンツになった。
「空間」「陰陽」「色彩」などの美術的観点で選んだ2枚の写真を直感で選ぶことを繰り返すことで、独自に設定した「才能偏差値」を算出。「凡人度」が高い人は「多くの人と同じ感性を持つ人」、低い人は「多くの人が気付かないことに気付くことができる感性を持った人」として、パーセンテージと総評が表示される。
「ツイッターなどを通じて話題が広がった。公立大学としてはユニークな試みでは」と広報を担当する同大学准教授の水田圭さん。「絵画を専攻する学生がイラストレーターになることなど、一般に専攻分野の枠を越えることには抵抗感を持たれがち。分野の枠を越えて美術を考えるきっかけにしてもらえれば」とも。