美術作品展や野外コンサートなどを通じた地域活性化イベント「KAMIKOANIプロジェクト秋田2013」が8月10日、上小阿仁村で始まる。
新潟県越後妻有地区で開催される国際芸術イベント「大地の芸術祭」の飛び地開催として、同村の風土や伝統と芸術活動を媒介にした村民との交流を通じた地域活性化を目的に昨年初めて開催された同イベント。
秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)の芝山昌也准教授がディレクターを務め、同大学3年生の藤本尚美さんがシトロエンの旧型車2CVのボディーを漆で仕上げた「ウルシックカー」や、世界的に活躍する現代美術家・草間彌生さんの高さ4.3メートル、直径 5メートルの野外彫刻作品「南瓜(かぼちゃ)」を村内の棚田などに展示するほか、国内外で活躍する19人の美術家が作品展示やレジデンス(滞在型作品制作活動)で参加する。
同地区に伝わる伝統芸能や現代舞踏、野外コンサートなども多彩に繰り広げ、会期中、旧沖田面小学校・八木沢分校に同村の特産品を食材に活用した特設カフェも開く。
イベントを担当する県文化振興課の担当者は「66日にわたる長期間イベント。夏から秋にかけて移ろう、まちなかでは見られない自然とアートの調和を楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。
10月14日まで。参加アーティスト紹介などを行うオープニングイベントは8月10日、同村八木沢地区の棚田や分校などを会場に開く。開催時間は14時~16時45分。入場無料。
オープニングイベント当日、JR秋田駅発のバスも運行する。問い合わせは同実行委員会秋田事務局(県文化振興課、TEL 018-860-1530)まで。