音楽や演劇などライブパフォーマンス向け小劇場「ジァンジァンプチ」(秋田市大町3、TEL 018-823-2727)が11月上旬、秋田市の飲食街にオープンし、地元のファンを楽しませている。
2000年に閉館した東京・渋谷の伝説的な小劇場「渋谷ジァンジァン」。1969年の開店以来、演劇や寄席などの舞台に使われたほか、若手アーティストの登竜門としても知られ、松任谷由実さんやサザン・オールスターズなども出演したことなどから現在もファンの間で語り継がれている。
当時、同館に出演していた秋田出身のシャンソン歌手・小山統太郎さんが帰郷後、「渋谷の『ジァンジァン』のように地元アーティストが発表できる場を」と、劇場の立ち上げを企画。約40坪の店舗にテーブルとカウンター合わせて約50席を設けるが、「渋谷より規模が小さい」ことから、店名に「プチ」を付けてオープンした。
「お客さまからお金を頂いてパフォーマンスすることでプロ精神を養いながら腕を磨いてほしい」との期待を込め、公演日は来場客がパフォーマーへワンドリンク付きの入館料(500円)を支払うシステムを導入した。飲食メニューは、サラダやパスタなどヨーロッパの家庭料理風のフードメニューやワイン、コーヒーなどを用意する。
小山さんは「本家の魅力を受け継ぎ、ジャンルにこだわらず、秋田ならではの文化を発信する場に育てたい。音楽や演劇など多彩なパフォーマンスを楽しめる空間として皆さんに来店いただければ」と意気込みを見せる。
営業時間は17時~翌1時(ラストオーダー)。