升を使った自由なアート作品を展示する「百マス初詣展」が現在、秋田県立美術館(秋田市千秋明徳町)で開かれており、来場客の目を楽しませている。
「縁起物の升を使って作家の表現する『願い』を見てほしい」と、秋田県が取り組む「あきたアートプロジェクト」の一環として開かれる同展。
昨年9月に続く今回は、地元のグラフィックデザイナーや陶芸作家のほか、会社員や主婦などが、「マスマス◯◯になりますように」との願いを込めて制作した内寸15センチ四方の「升」を使った作品100点を展示する。
「マスマス神社」を特設した会場には升と紙や布、木などの素材を使って自由に表現した作品が並ぶ。合わせ鏡を利用したり、木の引き出しと取っ手で笑顔を描いたり、映画の名場面を映し出す映写機を模したりしたユニークな作品も。
親子で来場した女性は「個性的な作品が多くて、小さい升の無限の可能性を感じた」と話していた。
同展スタッフの佐々木陽子さんは「秋田に縁のある作家だけではなく、一般の皆さんの作品も加わって多彩な展示になった。多くの人に見ていただければ」と来場を呼び掛ける。
開館時間は10時~17時。入場無料。1月15日まで。