「超神ネイガー」主宰の海老名保さんが基礎体力養成の指導を行った秋田市内の中学校へ通う少年が12月下旬、大相撲の名門「九重部屋」へ入門する。
「九重親方のような力士になりたい」と話す高橋光君と海老名保さん
同部屋へ入門するのは、秋田市立南中学校へ通う中学3年生の高橋光君。中学校では柔道部に所属していたが、知人を通じて九重親方を紹介されたことをきっかけに、一昨年から同部屋主宰の合宿にも参加。ビデオで見た千代の富士(現・九重親方)の取り組みに憧れたことなどから、中学校卒業後の入門を決めた。
入門が決まったことを受けて10月、海老名さんが経営するフィットネスジム「アキタ・ケン」(秋田市大町2)に入会。海老名さんに直接指導を受けるトレーニングを続けてきた。ジムで最後のトレーニングとなる12月19日、初めて90キロのバーベルにも挑戦し、見事こなした。2カ月前まで80キロほどだった体重も95キロまで増量した。
「海老名さんの指導を受けるたびに力になっていくのを感じた。通って良かった」と高橋君。「将来は親方のような力士になりたい。自分で決めた道だから苦しくても頑張りたい」と意気込みを見せる。
格闘家の前田日明さんが主宰するプロレス団体に10代で入門した経験を持つ海老名さんは「高橋君の足腰の強さは中学生離れしている。苦しさから逃げない真面目な少年」と太鼓判を押す。「自分の10代を思い出す。頑張ってもらいたい」とエールを送る。
高橋君は入門後、新弟子検査を受け角界入りを目指す。