ご当地ゲームの企画制作などを手掛けるイースナーデザイン(秋田市中通5、TEL 018-835-6300)は4月13日、東日本大震災を受けて秋田県内で避難生活を送る世帯を対象にご当地トランプの無償提供を始める。
なまはげやきりたんぽなど秋田の風物がモチーフのご当地トランプ
ユニークな秋田土産として昨年9月、同社が発売したご当地トランプ「なまはげ印」。これまで観光客を中心に秋田県内限定で販売してきたが、「阪神淡路大震災の被災者が避難所でのトランプを楽しみにしていたと聞いたこと」や「一部被災地の支援物資としてトランプのリクエストがあること」などを受け、秋田県内で避難生活を送る子どもを持つ世帯を対象に無償提供することを決めた。
同社の担当者は「当商品の販売収益の一部を被災地向け義援金として募金しているが、甚大な被害を受けた岩手や宮城、福島などから600世帯以上が秋田での避難生活を余儀なくされている」とし、「心身ともご苦労が多いはずの避難生活中、秋田のご当地トランプをひとときの楽しみにしていただければ」と話す。
現在、無償提供の対象は「秋田県内で避難生活を送る高校生以下の子どもを持つ全世帯」だが、「県外の避難所などへも送ることができないか検討中」だという。
地元の子育てサークルのネットワークが避難生活者向け支援物資提供会場として4月22日まで運営する「第二金子ビルアキタ・パークハイツ」(千秋城下町)を通じて提供する。
会場の運営時間は11時~15時。月曜・木曜・金曜定休。商品の問い合わせは同社内「大富豪研究所」(TEL 080-1848-5549)まで。