秋田たばこ販売協同組合(秋田市保戸野中町)前に設置されているユニークな清涼飲料水の自販機が現在、隠れた人気を集めている。
自販機は、缶コーヒーやジュースを販売する一般的なものだが、商品のうち4本分は10種類の商品がランダムに装てんされているため、買うまで種類がわからない「カプセル玩具」のような仕組み。ディスプレーされる見本缶には、「コーヒーだといいね」「コーヒーかもしれぬ…」「大人用コーヒーかも?」など曖昧な商品内容が記載されている。
「自販機の売り上げを伸ばそう」と5年ほど前、同組合の高橋真樹子さんが商品内容を隠した「シークレットドリンク」として考案したところ、「若い人の考えは面白い」(同組合・原田敬蔵理事長)と採用された。自販機の商品は全て100円だが、現在では「シークレットドリンクの売り上げが一番多い」という。
「スーツ姿の会社員風の男性が買うのをよく目にする」と高橋さん。「季節に合わせたシークレットメニューも考えている。今後も不定期に商品を入れ替える予定」と話す。