秋田市大町の料理店「天ぷら・酒菜 醍醐」(秋田市大町5、TEL 018-824-1386)が開発した「比内地鶏のレバーペースト」が話題を集めている。
秋田のブランド鶏「比内地鶏」のレバーと調味料のみを使った同店の人気メニューをパッケージ化した同商品。保存料などの添加物を一切使わないことにこだわり開発し、秋田県特産品開発コンクールに初出品したところ、10月上旬に奨励賞を受賞するなど話題になった。
同店代表の北嶋正一さんは「比内地鶏はフォアグラにも似た白くコクのあるレバーに特徴がある。独特の臭みを抑えながら、濃厚ななめらかさを残した。単一のブランド鶏のレバーだけで作ったペーストは全国的にも珍しいのでは」と話す。
天ぷらがメーンの同店だが、「自店の人気メニューを加工食品にすることで、地元以外の皆さまにも提供できないか」と、3年ほど前からみそなど地元特産品を原料に使った加工食品の開発も手掛けるようになった。
「レバーペーストは鮮度を保つための工夫などもあることから、加工場も新たに設けるなど、商品化には1年ほどかかった」と北嶋さん。「加工食品と言ってもすべて職人による手作りで、料理店として味には絶対の自信がある。日本酒にはもちろんだが、本来フレンチの食材のレバーペーストなのでワインにもよく合う」とも。
価格は998円(70グラム)。地元物産店などで販売するほか、通信販売も行う。