チャリティーフリーマーケット「わらしべ貯金箱」が6月21日、イーホテルショッピングモール(秋田市大町2)で始まった。
開催20回を数えるチャリティーフリーマーケット「わらしべ貯金箱」
2007年5月から秋田市内の商業施設などで2カ月に1回のペースで開催し、今回で20回目を数える同イベント。
イギリスへの留学経験を持ち秋田市内で印刷会社を経営する武内伸文さんが「不用品の売買を通じた社会貢献活動がイギリスで盛んだったことに感銘を受けた」ことから、市民から無償提供を受けた不用品を元に商業施設などでフリーマーケットを開き、得た収益を社会活動に役立てようと同イベントを企画。「1点100円以上で、価格は欲しい人自身が決める」という、あえて出品物に価格を付けない仕組みも考案した。
これまでに市民から寄せられた不用品は、食器類や衣料品、家庭雑貨など数万点に上り、参加者数も延べ1万人を超えた。イベントから得られた収益を元に昨年2月、環境に優しい乗り物として注目を集める自転車タクシー「ベロタクシー」も購入し、イベント会場で運行するなど活動の幅も広がった。
武内さんは「多くの皆さんに支えられながら続けてこられた。会場に足を運んでくださる皆さんはもちろん、スタッフも楽しみながら運営しているのが長続きの秘訣(ひけつ)では」とし、「仕組みとしては未熟な部分もあるが、これからも『モッタイナイ』の気持ちを社会活動につなげていければ」と話す。
27日には、無償提供を受けた高額商品などを出品するオークションも開く。
開催時間は10時~19時(最終日は15時まで)。今月27日まで。