首都圏の大学に在学する秋田出身の大学生グループ「A-LINE(アライン)」が企画した「未来の秋田人育成シンポジウム」が3月27日、秋田拠点センター・アルヴェ(秋田市東通仲町)で開催される。
「秋田の『今』に関心を持ち、学び、考え、動く人材への『成長』と人材の『育成』」 を活動理念に昨年5月、一橋大学や早稲田大学など首都圏の大学に通う秋田高校の同級生10人が結成した同グループ。
「小中学生の学力テストは全国でトップクラスの秋田だが、学力だけではなく志を高く秋田に貢献する人間の育成を図りたい」と同シンポジウムを企画した。テーマは「小中学生の学力テストの現状とあるべき姿」と高校生以上を対象にする「未来の秋田に求められる人間の育成とは」の2点。
当日、国際教養大学教授の勝又美智雄さんが「本当に優れた人づくりとは何か」をテーマに基調講演を行うほか、石井周悦秋田市副市長や大学教授、地元小学校校長や塾経営者らを招いたパネルディスカッションも行う。コーディネーターは、東京大学に通う同会代表の三浦航太さん。
三浦さんは「どうすれば自分たちが秋田に貢献できる人材になれるのか、どうすれば大学生や地元中高校生に働きかけていくことができるかを考えながら活動している。シンポジウムは、社会に縛られない大学生の立場を生かして企画した」とし、「小中学生の子どもをもつ親御さんや教育関係の仕事に携わる人はもちろん、産官学というだけではなく、広く市民の皆さんと一緒に秋田の教育を考える場になれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は13時~16時。入場無料。