秋田県と仲小路振興会(秋田市中通2)とによる共催アートイベント「AKITAカジュアルアーツフェスタ2007」の出場者募集が、6月25日から始まった。
8月14日~20日に開催予定の同イベントは美術部門と音楽部門で構成され、JR秋田駅前から大町まで続く仲小路商店街を、路上で製作活動を行うなどした美術作品やストリートミュージックで埋め尽つくそうとするもの。
昨年はゲストに洋楽ロックを日本語に直訳して歌うミュージシャン「王様」を迎え、音楽部門では地元からはロックバンド、フォークデュオ、ヒップホップチーム、クラシックミュージシャンのほか、「ちんどんや」から大道芸人まで22団体84人が出演。
美術部門では、秋田県内の大学・高校の学生や社会人のほか、北海道や山形の大学からも計16団体93人が参加し、巨大な絵画や造形物の制作のほか、即興で描く「ライブペイント」などのアートパフォーマンスも行われた。
2回目となる今年のテーマは「暑!熱!Arts!(アツ!ネツ!アーツ!)」。イベント開催区域を昨年の100メートルから約200メートルに倍増し、作品展示場も「アトリオン」館内や仲小路商店街の店頭を使用するなど「表現の場」を大幅に拡大したほか、参加者らによる「カジュアルアーツ交流会」の開催を予定するなど新しい趣向も。
県民文化政策課の工藤敬子さんは「参加者や来場者はもちろん、ボランティアや関係者の皆さんにも参加して良かったと言ってもらえるイベントにしたい。そのために、細やかな連絡や主催者側との共通理解を図るなど、アーティストが参加しやすいよう配慮した。来場者に対しても昨年の経験を踏まえ、『おもてなし』のための工夫を考えている。作品や音が活動場所にいくつか残るような『イベントの余韻』を楽しめる環境も整えていきたい」とし、「実行委員やボランティアの皆さんの協力によって、『アートでまちが変わる』ことを理解してくれる人の輪を広めていきたい」と話している。
募集は7月25日まで。問い合わせは、秋田県生活環境文化部県民文化政策課・文化振興班(TEL 018-860-1531)まで。