国際教養大学（秋田市雄和）の学生でグローバルビジネスを専攻する石井宏典さんが現在、夢をもって活動する「熱い大人」100人を目標に取材を続けている。

企画は地元学生の「夢」がオーナメントのクリスマスツリーがきっかけ

　2007年12月、街をステージに石井さんら秋田市内の大学生が中心となって企画したクリスマスイベントで、ツリーに飾るオーナメント向けに「夢」を尋ねるアンケートを高校生と大学生約3,000人を対象に行ったところ、「3割ほどの回答しか得られなかったうえ、集計結果の上位が『合格』『旅行』『結婚』だったことに疑問を感じた」と話す石井さん。

　石井さんは「私自身、目標や夢を持てないでいた高校時代、得意なつもりでいた英語をバイト先で出会った外国人相手に話すことができなかった」ことにショックを受け、「海外留学や自国や地域を知ることに関心を持った」という自身の経験から、「学生が本当の夢を持てないのは、魅力的な大人に出会えていないからではないか」（石井さん）と考えた。

　「夢を持って地域で活動する大人は『身近なヒーロー』。秋田の若者が夢を見つけるきっかけになれば」と、秋田で活動する「熱い大人」をテーマに今月上旬から始めたインタビューは、取材相手に次の取材相手を紹介されながら行う「笑っていいとも！」方式で行い、すでに20人以上から話を聞いた。

　石井さんは「私は函館市出身だが、祖母の故郷は秋田なので、卒業後は秋田で起業したい思いが強い。秋田を日本一熱い街にしたい」と意気込む。

　編集メンバーは、秋田公立美術工芸短大の石井明日香さんと、秋田県立大学の三浦亮さん。インタビューの内容は、フリーペーパーとウェブサイトでの掲載を予定する。