イトーヨーカドー秋田店（秋田市中通2）内の「子ども図書館」（TEL 018-832-1151）で、パネル展「親子二代で読み継いできた絵本」展が開催されている。

　同展は、童話屋（東京都杉並区）が全国のイトーヨーカドー10店舗で運営する子ども向け図書館が今年で30周年を迎えたことに合わせて企画されたもの。

　全国の同館利用者20組が選んだ「ぐりとぐら」「わたしのワンピース」「大どろぼうフォツッエンプロッツ」など、30年ほど前に出版されてから現在まで版を重ねて読み継がれる名作を中心に、子どもたちに読み継いできた絵本の写真や利用者のメッセージを掲載したパネルで紹介する。

　秋田店・司書の田丸さんは「30年近く前に当館に遊びに来てくれた子どもが、今は親になって訪れてくれる。幼少のころに好きだった本を自分の子どもに読んであげるという両親も多い」と振り返る。「読んだ絵本の内容は忘れても、幸せだったという気持ちは残る。その思い出が、子どもたちの健やかな成長につながるのでは」とも。

　来館中の母親は「3歳の息子に『泣いた赤おに』を読み聞かせていた。今は内容を理解できないかもしれないが、いつか私が読んだこと思い出した時にこの絵本の良さをわかってくれれば」と話していた。

　開館時間は11時～17時（8月25日以降の平日＝13時～17時）。パネル展は9月30日まで。