リサイクルガラスで製作された食器を集めた「星耕硝子展(せいこうがらすてん)」が5月16日より、「暮らしの器ミケ」(秋田市山王中島町、TEL 018-862-8516)の2階ギャラリーで開催されている。
ギャラリーでは、リサイクルガラス特有の透明度を持つガラスや青色ガラスのほか、「重曹(じゅうそう)」を混入することで透明ガラスを白濁させたものなど、リサイクルガラスを溶解して製作された食器類約240点を展示する。
「星耕硝子」(秋田県大仙市、TEL 0187-52-7877)は、伊藤嘉輝さん・亜紀さん夫妻が運営するガラス工房で、原料にリサイクルガラスを使用した食器類に特徴がある。新作のワイングラスは、「透明」と「茶色」のリサイクルガラスを混ぜることで「緑色」に仕上げるという、発色を安定させるのが難しい技法によって製作された。
伊藤亜紀さんは「工芸用ガラスにくらべ、リサイクルガラスは細工がしにくい。その分、シンプルな造形に向いている」とし、リサイクルガラスを使うことについては「特にエコロジーを意識したものではない。この素材が持つ素朴な光加減や手に馴染みやすい造形を楽しんでもらえたら」と話している。
価格帯は1,600円~10,000円台。5月21日まで。