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秋田の美術館で「旅する画家」展 旅をテーマに藤田嗣治と斎藤真一を特集

斎藤真一の絶筆「街角」(1994年)

斎藤真一の絶筆「街角」(1994年)

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 藤田嗣治と斎藤真一の作品展「旅する画家」が9月16日、秋田県立美術館(秋田市中通1、TEL 018-853-8686)で始まった。秋田経済新聞などが後援。

斎藤真一が瞽女(ごぜ)を描いた作品「ふさ子の唄」

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 「旅する画家」として知られる藤田が、滞在先で描いた「客人」「焼き栗売り」など26点ほどの作品と南米から持ち帰った収集品などの私物に加え、秋田に滞在していたことのある藤田から、東北などを訪れることを薦められた斎藤が、盲目の女性芸能者「瞽女(ごぜ)」を描いた作品「ふさ子の唄」や「露地のマリア」など50点を展示する。

 「旅先で出会った地域の伝統や人の気持ちなどの内面を描き出そうとしているのが2人の作品の共通点」と同美術館学芸員の佐々木佳苗さん。「内面とは、藤田にとって土地の伝統だったかもしれないし、斎藤にとって、瞽女が視力を失う直前に見た記憶の中の夕陽の赤色だったかもしれない。2人の作品に思いをはせてもらえれば」と話す。

 営業時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入場料は1,000円(高校・大学生は800円)。中学生以下無料。11月12日まで。

 同美術館学芸員が9月23日、10月21日、ギャラリートークを開く。開催時間は14時~14時30分。

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