秋田市の美術大学付属高校とフィンランドの高校・職業学校に通う生徒らの美術教育交流展が、現在、秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町3)で開かれている。
「旅を夢見る」をテーマに制作した美術大学付属高校の生徒の作品
秋田公立美術大学付属高等学院(新屋大川町)とフィンランド・エスポー市のエスポーンイヒテスルセオ高校、オムニア職業学校の3校が、2015(平成27)年から両市で交互に開く交流展。コロナ禍のため、2年続けて秋田市で開く今年のテーマは「旅を夢見る」。グラフィックデザインや版画、陶芸作品など、3校の生徒合わせて104人の作品104点を展示する。
23日には、フィンランドの美術や心理学の教員4人が来秋し、フィンランドの暮らしなどを現地の写真を交えながら紹介するトークイベントも開かれ、来場した約20人の市民が美術教育について理解を深めた。
同事業を運営する秋田公立美術大学・美術教育センター(新屋大川町)の尾澤勇教授は「現地を訪れることができないながらも、相手国に思いをはせて、自らの体験や暮らしと突き合わせながら制作した作品。作品に付けられたキャプションで、制作のプロセスにも着目してもらえれば」と話す。
営業時間は9時~21時。火曜定休。入場無料。3月5日まで。