工芸品「新生八橋人形」の展示販売会が11月23日、ココラボラトリー(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で開かれる。
江戸時代から約200年間、秋田市八橋(やばせ)地区で作られ、土の素朴な風合いや温かみのある絵付けなどから親しまれてきた「八橋人形」。2014(平成26)年に継承者の道川トモさんが亡くなってからは、地元の有志が「新生八橋人形」として制作を続け、毎年、同アートスペースで展示販売会を開く。
8回目を数える今年の展示販売会は、天神様や横綱など伝統的な縁起物がモチーフの人形や干支(えと)を模った人形など約100種、300点を出品。人形の型は現存していたものの、正確な絵付けが不明のため制作されなかった「豆恵比寿」と「弘法大師」の人形を初めてお披露目するほか、幅3センチ・高さ5センチ・奥行9センチほどの来年の干支ウサギの人形は、白と金、薄いピンク色の3色を用意する。価格帯は1,000円~2万4,000円。
同アートスペース代表の後藤仁さんは「伝統は、地域の皆さんに愛されてこそ残していくことができる。手作りのため少しずつ異なる絵付けも、お気に入りの表情の人形を探す楽しみの一つ」とし、「伝承の会の皆さんから教えてもらいながら行う絵付け体験は、恒例の人気企画。自由な絵付けでオリジナルの八橋人形を作ってみては」と来場を呼びかける。
営業時間は11時~17時30分(最終日は17時まで)。入場無料。絵付け体験料は800円~1,500円(小学生以下は半額)。11月27日まで。