模型制作の愛好家らの作品展「プラ模型を超えた アート作品展」が9月23日、フォンテAKITA(秋田市中通)で始まった。
模型の制作歴60年以上という秋田市在住の越前谷潔さんが、地元の模型愛好家らに声をかけ、作品発表と技術交流を目的に開く作品展は、8回目。1年8カ月ぶりに開く今回は、戦車や戦闘機などミリタリーやスポーツカーなど模型の定番作品のほか、映画の登場人物やミニチュアのスイーツ作品など細部までリアルに作り上げたプラスチック模型から、紙で作るミニチュアの「纏(まとい)」や「折り紙」まで、秋田県内の模型愛好家ら21人が合わせて250品ほどを出展する。
作品ジャンルごとに展示していたこれまでの展示方法を変え、制作者ごとの展示テーブルを設けたことから、「同じ戦闘機の模型でも、乗り物の模型が得意な制作者はきれいな塗装で仕上げるのに対して、ミリタリー関連が得意な製作者は汚れ具合を表現してリアリティーを追求するなど、制作者ごとの個性が楽しめる」と越前谷さん。
「コロナ禍による巣ごもりを経て、模型作りを楽しむ人が増えている。真っ白な題材に自分の世界感や技術をつぎ込む模型は、絵画の制作などと同じアート作品。作った作品を撮影した写真を楽しむこともできる。皆さんに観覧を楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~18時(25日は16時まで)。入場無料。9月25日まで。