廃線を活用した「焼き肉トロッコ」が9月24日、旧小坂鉄道沿線で運行される。
10年ほど前に廃線になった同鉄道の線路上を走らせるアクティビティー「レールバイク」などを運営するNPO法人大館・小坂鉄道レールバイク(大館市)が、設立10周年を記念して企画した。
エンジン車で牽引する客車2両のトロッコに炭火コンロを設け、乗客が自由に持ち込んだ食材で焼き肉や飲酒を楽しんだりしながら、旧小坂鉄道御成町踏切東側から旧雪沢温泉駅付近までの片道約8キロの区間を2時間ほどかけて往復する。
「遊覧性の高いトロッコに乗車しながらビールを楽しむ利用者が多いことをドイツで知った」という同NPO法人事務局長の小棚木政之さんが「オープンエアーで、長距離を走ることができるトロッコならではの企画」として考案した。
小棚木さんは「トロッコで焼き肉を楽しめるのは全国的にも珍しい取り組み」とし、「この10年で国内外の多くの皆さんにレールバイクを利用いただき、リピーターも増えている。どこか懐かしい線路のにおいが感じられるアクティビティーとして、皆さんに楽しんでもらえれば」と利用を呼びかける。
乗車料は、1組1万円(定員4人)。運行は、10時・12時・14時発の3便を予定する。予約が必要。現在、ホームページで受け付ける。