外食チェーンのドリームリンク(秋田市山王2、TEL 018-863-9999)は4月19日、接客・配膳ロボットを使う店内サービスの実証実験を男鹿市内のレストランで始めた。
3年にわたるコロナ禍により、離職者の増加など深刻な人出不足に見舞われる外食産業。飲食店業務の単純作業を担うロボットの導入が「感染リスクの低減」「人員不足の解消」「スタッフの負担軽減」「接客の質の向上」などにつながることの実証を目的に、同社とUSEN-NEXT GROUP(東京都品川区)が共同で実験を行う。
実験を行うのは、道の駅おが(男鹿市)内の「東洋一の海岸線にある男鹿のレストラン」。高い積載能力を生かして配膳や下げ膳を行う高さ129センチの猫型ロボット「ベラボット」と、最小幅55センチの通路を走行できる機動性に優れたサイズとサイネージの役割を果たす高さ約110センチの「ケティボット」の2体を設ける。
ドリームリンクの村上雅彦社長は「家族連れのお客さまにも安心して足を運んでもらえるよう、店内環境を整えるための実証実験。地方の外食産業では大きく出遅れているロボットの活用だが、外食産業を取り巻く問題の解決につなげられれば」と検証結果に期待を寄せる。
営業時間は10時30分~18時30分。実証実験は5月8日まで。
検証の結果などは、ホームページに掲載を予定する。