医薬品・医療機器卸のサノ(秋田市卸町3、TEL 018-862-6644)と秋田県が共同開発した除菌スプレーが2月17日、県内の薬局などで発売された。
秋田杉の間伐材の葉をエタノールに漬け込むなどして製造するバイオエタノールの殺菌効果を生かし、秋田県総合食品研究センター(新屋町)と共同で除菌スプレーを開発。約2年かけて製品化にこぎつけた。エタノール濃度を一般的な製品の70~80%より低い55%に抑えるなどした同商品。「低刺激の上、杉の葉の成分により高い除菌効果が得られる」(佐野宗孝社長)という。商品名は「杉の雫(しずく)」。
佐野社長は「地域資源を生かした、ほのかな秋田杉の香りも特長の当商品。SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一環として、売り上げの一部を森林環境の整備事業に寄付する。地元のアピールにつなげられれば」と話す。
300ミリリットル入り家庭用スプレー(1,280円)と50ミリリットル入り携帯スプレー(680円)の2種類を販売する。同社の関連会社が県内外で展開する佐野薬局グループ店などで販売するほか、宿泊施設など各所に取り扱いを働きかける。通販にも対応する。