秋田市在住のパズル作家・浅香遊さんの作品展「路におちてた設計図」が現在、フォンテAKITA(秋田市中通2)内の秋田公立美術大学サテライトセンターで開かれている。
パズル作品展「路におちてた設計図」に特設する木製の大型パズル
秋田公立美術大学(新屋大川町)在学時の2018(平成30)年に制作した作品が国際的なパズルデザインコンペティションで入賞を果たし、今夏には、作品が初めて玩具メーカーから商品化されるなど活躍する浅香さん。
同展では、在学当時から現在までに制作したアクリル製パズル作品8点のほか、パズルの制作前に描く設計スケッチやアクリル画7点などを展示する。木材で制作した約60~80センチ枠の大型パズル4種類を使うパズルの体験コーナーを設ける。
「一般的なジグソーパズルでは四隅にしか当てはまらない形のピースを中心部に当てはまるよう配置したり、パズルが完成しても隙間が埋まらないよう設計したり、人の持つ固定概念を覆すような視点で制作するのが楽しい」と浅香さん。「現在、立体的なパズルの制作にも挑戦している。作品を通じて、私が楽しみながら制作でいることを伝えられれば」と来場を呼び掛ける。
体験コーナーでパズルに挑戦した女性は「一般的なパズルとは異なる視点を持たなければ完成させられないため難しく感じる。こんな難解なパズルは初めて」と話す。
営業時間は10時~18時50分。入場無料。10月31日まで。