アートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)は6月3日、文化活動への支援を目的に多目的チケットを発売した。
秋田市の繁華街にある印刷会社として使われていた鉄筋3階建ての「川反中央ビル」をリノベーションし、2005(平成17)年から運営する同アートスペース。
「ココラボ」の愛称で世代を問わず親しまれ、市内外の美術家らの展示会や演劇公演、トークイベントなどに利用されるが、新型コロナウイルスの影響を受け、開催予定だったイベントのキャンセルが相次いだ。
8月まで展示会などの開催めどが立たない窮状にあることから「作品の発表や販売の機会を失った作家と当スペースの運営などを支援いただけないか」と、同スペースの代表を務める後藤仁さんが、チケット販売を企画した。
「未来の展覧会チケット」と名付けて販売するチケットは、3,000円、5,000円、1万円の3種類。ビルに入居する生花店やTシャツ店などで10%の割引券として使えるほか、美術家や同スペースなどへの寄付、今後、展示会や公演の開催を予定する美術家やイベント関係者などは、同スペースの使用料として使うこともできる。5,000円以上でポストカードや特注土人形を進呈する。
「自粛期間中には、まちなかからアートや音楽が消え、さみしい気持ちになったが、いまだ活気は戻っていない」と後藤さん。「当スペースや作家の活動は、足を運んでいただける皆さんとの関わりがあってこそ続けられるもの。これからの活動を応援いただければ」と呼び掛ける。
チケットは、同アートスペースで販売するほか、ネット通販にも対応する。有効期限は購入月から2年間。
営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。