体操競技「ラート」世界チャンピオンの高橋靖彦選手らが現在、国内では初めて開かれる「世界ラートチームカップ」の開催準備を秋田市内で進めている。
固定された直径2メートルほどの2本のリングを、全身を使って回転させるなどし、技の完成度や難易度を競うドイツ発祥の体操競技「ラート」。国際ラート連盟(本部=スイス)が2年に1回、同大会を開く。
秋田県立体育館(秋田市八橋運動公園)で4月21日に開催予定の第9回大会には、昨年5月、スイスで行われた競技会で上位に入賞した「日本」「ドイツ」「スイス」「オランダ」の4カ国が出場を予定。国ごとに男女4人編成のチームで競う。
世界大会で9つの金メダルを獲得し、現世界チャンピオンの高橋選手のほか、秋田市出身の堀口文選手らが、日本代表として出場を予定する。
現在、プロバスケチーム「秋田ノーザンハピネッツ」に所属し、大会実行委員会で事務局長も務める高橋選手は「2000人ほどの観客が来場したドイツ大会を超える規模を目指し、秋田をラートの聖地にしたい思いで準備を進めている。多くの皆さんにラートの魅力を伝えられれば」と意気込みを見せる。
同実行委員会でインターンとして働く国際教養大学1年の三宅裕揮さんは「高橋選手を始め、関係者がチャレンジする姿勢に引っ張られながら準備を手伝っている。皆さんに足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は12時30分~16時(開場は11時)。入場無料。