ハンガリーのパラノビチ・ノルバート特命全権大使が10月23日、「金紋秋田酒造」(大仙市)の酒蔵を訪れた。
5年ほど前から熟成古酒をハンガリーに輸出する同社の評判を聞いたことなどから、初めて同社酒蔵を訪問したノルバート大使。熟成古酒の銘柄「山吹1995」を試飲するなどしながら、佐々木孝社長の案内で酒蔵を見学した。
ノルバート大使は「ハンガリーで有名なトカイワインは、熟成させたものほど価値が高い。深い味わいと余韻のある熟成古酒もハンガリー人の口に合う」と同社製品を高く評価した。
ロンドンで開かれる世界で最も厳しい酒類の品評会として知られる「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」の日本酒部門で2009年、最高賞を受賞したことをきっかけにEUでの評価が高まる同社の熟成古酒。2014年には、フランスで日本酒の普及活動などに取り組むユエ・シルヴァンさんが同社を訪問したほか、10月、フランス・パリのミシュラン三ツ星レストラン数店への納入が決まるなど、国内外の食通を中心に関心を集めている。