第100回全国高等学校野球選手権大会の決勝戦が始まり、現在、県内各所に設けられたパブリックビューイング会場などから、多くの市民が「金足農業高校」に熱狂的な声援を送っている。
地元では「金農(かなのう)」の愛称で親しまれる同校が対するのは、春夏連覇を含む4回の優勝を誇り、史上初となる2回目の春夏連覇を目指す強豪中の強豪「大阪桐蔭高校」。秋田県勢の決勝進出は1915(大正4)年の第1回大会以来103年ぶりであるのに加え、出場選手全員が地元中学校出身で県立の「純秋田産」チームであることから、決勝の構図は、さながら「スター軍団」対「雑草軍団」となった。
東北勢としても初めての優勝を懸けた歴史的一戦を応援しようと、県内では営業時間を縮小する会社が何社も現れ、各所設けられたパブリックビューイング会場には多くの市民が集まる。県も県庁第二庁舎会議室を観戦会場として急きょ開放した。NHKに加え、地元局が急きょ試合中継を決めるなど「県民総出」の応援態勢で強豪に挑む。
屋外ビジョンを設ける秋田市中通の複合施設前広場に集まった「応援団」は、平日にも関わらず2000人に。14時過ぎのプレーボールの合図に合わせ、現在、大きな拍手と大声援を送っている。