秋田市内の大学に通う学生と市内食品業者などが開発に携わった菓子と加工食品3商品が3月上旬、発売される。
エダマメなど農産物の生産拡大や6次産業化などに取り組む秋田市が、市内大学や食品関連企業と協働で取り組む「大学生の商品開発プロジェクト」の一環。
6年目を数える今年度は、昨年4月から秋田公立美術大学に通う学生8人が3グループに分かれ、開発商品の選定や商品名、パッケージデザインなどの検討を重ね、市内3業者の協力を得ながら開発し、発売にこぎ着けた。
「秋田の発酵食文化を生かせないか」と、麹(こうじ)を使いながらエダマメの食感を残した食べるみそ「枝豆ここころおかずみそ(甘口・辛口)」(626円)は、農事組合法人河辺農産加工組合(秋田市河辺)が製造。ペーストにしたエダマメを練り込み、人工着色料を使わないことや上品なパッケージにこだわったパウンドケーキ「エディトル」(648円)は、フルゥール(土崎港中央6)が開発に協力した。小豆と砂糖が主原料の和菓子・諸越(もろこし)にエダマメの風味を加え、ホワイトチョコレートで包んだ「えだもろ」(648円)は、斉藤製菓(茨島2)が製造販売する。
秋田市役所で3月5日、市長や同プロジェクト関係者が参加して開かれた商品発表会では、開発に携わった学生が商品コンセプトやパッケージデザインの狙いなどについて説明。穂積志市長は「秋田発の新たな土産物品になれば」と期待を寄せる。
秋田空港で3月6日、発売イベントを開催する。開催時間は13時30分~16時30分。同空港内売店や秋田駅ビル、道の駅などで順次発売する。