都内で「芸妓」として働いてきた男鹿市出身の染龍(そめりゅう)さんが現在、秋田市内で「見世出し」の準備を進めている。
芸妓のデビューを意味する「見世出し」。上京後、唄や三味線など芸事の稽古を積み、19歳から5年ほど都内で芸妓として働いた。
語学留学のため渡った台湾で、さまざまな国のクラスメートとの交流を深める中、「改めて芸妓の仕事に誇りを持った」ところ、同世代の女性が秋田市内で「あきた舞妓」事業を立ち上げたことを知った。「芸妓としての経験が事業の一助になれば」と、同事業の運営会社に連絡を取り、同社の水野千夏社長の快諾を得た。
染龍さんは「あきた舞妓を主役に、私は唄や三味線などの芸で盛り立てていきたい。古いしきたりがあったり、閉鎖的な文化と感じられたりすることもあるが、楽しい文化であることを皆さんに伝えられれば」と意気込みを見せる。
「あきた舞妓」事業と提携し、2018年1月の「見世出し」を目指す。