秋田市大町のアートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)が現在、川反(かわばた)エリアの「今」がテーマの小冊子の制作を進めている。
アートスペース「ココラボラトリー」の周囲200メートルを示すマップ
5月3日に開設12周年を迎えたことを記念し、「展覧会などのイベントがないときに当エリアを訪れた人が楽しめるものを」と、現在の社会現象の調査や研究を通じて世相や風俗を分析する「考現学」や、不動産に付属して保存されている非実用的な物体などを呼ぶ芸術上の概念「超芸術トマソン」の考え方を基にした小冊子を企画した。
同スペースのある川反の周囲200メートルを対象に5月3日、散策イベントを開催。参加した男女7人の市民が観察・記録した情報をゴールデンウイーク期間中、同アートスペースに掲示した。これらの情報を基に小冊子にまとめる。
同スペースを運営する後藤仁さんは「見えにくく変わりやすい『今』を収集する試みとして企画した。日常の中に定点観測したいスポットなどの発見もあった。狭い範囲の情報をアートの視点から掘り下げることは、まちづくりにもつながるのでは」と話す。
小冊子は「イマ集 2017年版」と題して、今夏の発行を予定する。