秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)が2月下旬、「辺境芸術最前線 生き残るためのアートマネジメント」を出版した。
地域との関わりが深い芸術分野などで「アートマネジメント」ができる人材の育成などを目的に、同大学の岩井成昭教授のグループが「AKIBI plus(アキビプラス)」と題し、2015年から展開した事業に携わった大学教授や美術家、メディア関係者ら9人の考察などをまとめた。
「(地方や地域は)中央を軸に測ることができない価値観の発信地」との考察を「辺境」とのタイトルに込めた。4月に開学予定の同大学院授業での活用も予定する。
「(秋田と)同じ状況を共有する全国各地における『辺境芸術』をわずかでも刺激し、新たなネットワーク構築の契機にできれば」と岩井教授。
A5版、208ページ。県内外の美術・芸術系大学の付属図書館などに寄贈するほか、同プロジェクトホームページでも閲覧できる。