秋田県内に暮らす人々や風物を紹介する地域誌「YuKariRo(ユカリロ)」の創刊号が11月、大幅に増刷された。
「YuKariRo(ユカリロ)」編集部の高橋希さん(左)と三谷葵さん
「地元の人々にとっては当たり前のことでも、外から見たらちょっと変わっている面白いことを紹介しよう」と、秋田市在住の編集者の三谷葵さんとカメラマンの高橋希さんが、郷土漬物「いぶりがっこ」やわら製「履物」を手作りする県民などを取材し、不定期刊のマガジンとして今年6月に創刊号を発行した。
市内のほか、東京や新潟の書店などに置いたり、古本イベント会場に出品したりしたところ、初版300部の在庫は2カ月ほどで枯渇。再受注ができない事態になっていたことから、初版の2倍の600部を増刷した。
「これほど売れるとは思わなかった(笑)。誌面の一部を読者に開放して編集した『間貸し』ページも好評だった。今後も地方に暮らす普通の人の魅力を伝えられれば」と高橋さん。
仕様はA5変形判、カラー、72ページ。価格は880円。