岩手県盛岡市内で11月10日に開かれた「第37回全日本花卉（かき）装飾技術選抜選手権」で、秋田市の生花店「花のヤマト」（秋田市広面堤敷）が最高賞の金賞と厚生労働大臣賞を受賞した。

「第37回全日本花卉（かき）装飾技術選抜選手権」で金賞を受賞した吉川伸吾さん

　日本生花商協会が、全国の生花店の装飾技術のアピールや後継者の育成を通じて生花の文化の普及を図ることなどを目的に開く競技会。

　今年は、東北・関東・関西など全国を5ブロックに分け、各地域で開かれた大会の上位入賞者など計21店が出場。「すのこ」を資材に使う課題を元に生花の装飾技術を競った。

　秋田県内から唯一出場した同店を経営する吉川伸吾さんは、大小8枚の「すのこ」を使い、「大掛かりなイメージを持って挑んだ」結果、内閣総理大臣賞＝花園館（青森県）、農林水産大臣賞＝花清（群馬県）と並び、見事、金賞の受賞を果たした。

　吉川さんは「日頃なじみの薄い資材『すのこ』が課題だったが、同じ資材を使ってもさまざまな表現ができるところが花の楽しさでもあり、難しさでもある。これからも技術の向上を目指すことができれば」と笑顔を見せた。