第1回石井漠・土方巽記念国際ダンスフェスティバル「踊る。秋田2016」が6月~11月、秋田市内を中心に大仙市、三種町で開かれる。
モダンダンスの先覚者の石井漠と、日本独自の舞踏スタイル「BUTOH」の創始者として世界的に知られる土方巽(たつみ)が秋田県出身であることから、秋田市大町商店街振興組合の高堂裕理事長ら市民有志が実行委員会を立ち上げて企画した。
法政大学教授でバレエ評論家の鈴木昌さんを講師に招いたダンス講座(6月4日)を皮切りに、同イベントディレクターで舞踏評論家の山川三太さんが土方巽を題材に講座を開く(7月10日、8月20日)ほか、国内外で活躍する舞踏グループ「大駱駝艦(だいらくだかん)」メンバーら3組が講師を務めるワークショップ(6月2日~9月3日)、日米韓のダンス・舞踏3団体の公演、地元を中心に国内外で活動するダンサーのステージショー(11月3日・5日)など多彩に繰り広げる。県内在住の実力派女性ダンサーの出演や異分野との連携などの試みも予定しているという。
6月2日に秋田市役所で開かれた記者発表会で、高堂実行委員長は「舞踊・舞踏シーンのみならず、アートシーンを語る上で欠かすことのできない天才クリエーターを生んだ秋田。『舞踊・舞踏の聖地』として国内外にアピールしながら、新たな才能の発掘・育成につなげられれば」と意気込みを見せる。
開催時間や会場、入場料は講座・公演により異なる。ホームページで確認できる。