秋田市在住の会社経営の男性が11月19日に紛失したブックカバー付きの本が翌20日、拾得した市民により届けられた。
山王エリアで昼食後、自転車で帰社途中に黒い革製のブックカバー付きの本を落としたという長谷川敦さん。5分ほどで紛失に気付き、すぐに移動ルートを探して回ったが見つからなかった。
「高価でもなく傷んだ状態のブックカバー。拾得した人に価値はなくとも、私にとっては10年以上使った愛着という価値がある」とブックカバーへの思いを込めた文章と移動ルートを記した地図をフェイスブックに投稿したところ、友人や社員ら12人ほどが投稿を拡散する「シェア」を行った。
20日昼過ぎ、拾得したという男性が「大切しているブックカバーとの投稿を見た」と、長谷川さんの留守中に会社へ届けた。
「届けてくれた男性に社員が名前を聞いたところ教えてもらえなかったという。一言お礼を言いたいので、どうか連絡いただければ」と長谷川さん。「人の温かさが身に染みた。投稿を拡散してくれた皆さんに感謝」とも。