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秋田で「明日の拷問」展 現代美術家が作品通じ現実訴え

「明日の拷問」展をプロデュースした現代美術家の高嶺格さん

「明日の拷問」展をプロデュースした現代美術家の高嶺格さん

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 「拷問」がテーマの公募型展覧会「明日の拷問」展が11月11日、アートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3)で始まった。

初めて作品展示会場に使う「ココラボラトリー」地下室

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 国際条約などで禁じられているが、一部の国では現実に行われている拷問。「私たちの日々の言動に心理的抑圧として影響している可能性のある拷問。あえて向き合うことが抑圧から解放されるプロセスになるのでは」と、秋田公立美術大学准教授で現代美術家の高嶺格さんが7~9月、「拷問」が題材の平面作品の応募を呼び掛けた。

 ユーモアを込めた作品やシリアスな内容の作品まで、東京や岐阜、新潟、福岡など県内外で活動する美術家から52点の作品が寄せられた。「明日の拷問賞」「鬼畜賞」など優秀作品22点を展示する。

 一部の作品は縦130センチ・横90センチほどの大判用紙に拡大印刷し、ギャラリー壁面に「釘」で打ち付けたほか、直径4メートルの電動式ベルトにつるした11点の作品とメッセージ付き「トタン」を、床を引きずるように回転させることで「ガラガラ」と不穏な音を発する仕掛けも盛り込んだ。同ギャラリーでは初めて地下室も展示スペースとして活用し、「特定秘密保護法」を扱った新聞コラム記事や中東で現実に行われている拷問の様子を撮影した動画もあえて展示する。

 高嶺さんは「美術家が創作プロセスで拷問の現実と向き合ったように、観覧する皆さんにも現実を知り考える機会にしてもらえれば」と話す。

 開催時間は11時~18時。会期中無休。入場無料。今月23日まで。

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