秋田県内17件の国指定重要無形民俗文化財が11月3日、秋田市中心市街地に集結し、「第29回国民文化祭・あきた2014」の最終日を飾った。
「刈和野の大綱引き」参加者と観客で埋め尽くされた秋田市広小路
「竿燈(かんとう)まつり(秋田市)」「男鹿のなまはげ(男鹿市)」「西馬音内の盆踊(羽後町)」など全国最多17件の国指定重要無形民俗文化財を有する秋田県。同イベント最終日、広小路や中土橋、秋田市にぎわい交流館(中通1)、にぎわい広場(同)、秋田県民会館(千秋明徳町)など中心市街地を会場に一堂に実技を披露した。
「土崎神明社祭の曳(ひき)山行事(秋田市)」「角館祭りのやま行事(仙北市)」「花輪ばやしの屋台行事(鹿角市)」が千秋公園前で共演したり、奇祭として知られる「六郷のカマクラ行事(美郷町)」が南北二手に分かれて長尺の竹を打ち合う実技をまちなかで披露したりと、珍しい光景を繰り広げた。広小路を車両通行止めにして行われた大仙市の重文財「刈和野の大綱引き」には、同市出身の俳優・柳葉敏郎さんも参加。詰め掛けた多くの観客を沸かせた。
イベント会場に足を運んだ市内在住の女性は「広小路にこれほどの人が集まっているのを初めて見た。土崎や六郷の行事の迫力に圧倒された」と話した。