学ぶ・知る

「秋田風俗絵巻」題材に古典芸能とCG作品が連携、公演開催へ

古典芸能とCG映像のコラボ公演の準備を進める日本舞踊の師範・藤間静蘭さん(手前右)、琴の師範・野口裕子さん(手前左)と「秋田・風情を楽しむ会」の皆さん

古典芸能とCG映像のコラボ公演の準備を進める日本舞踊の師範・藤間静蘭さん(手前右)、琴の師範・野口裕子さん(手前左)と「秋田・風情を楽しむ会」の皆さん

  • 0

  •  

 古典芸能とCG映像のコラボ公演「文化財競演舞台・秋田風俗絵巻CGを踊る~道ゆく風~」が9月6日・7日、国指定重要文化財・旧奈良家住宅(秋田市金足大字小泉)を会場に開かれる。

日本舞踊の稽古場で上演準備を進める「秋田・風情を楽しむ会」の皆さん

[広告]

 江戸時代後期の1800年ごろ、秋田藩直臣の荻津勝孝が描いたとされる横15メートル、縦38.8センチの県有形文化財「秋田風俗絵巻」」。大町から通町、八橋、寺内を通り、土崎に至る羽州街道沿いの各所で行われる小正月行事などの年中行事を中心に11場面が描かれる。

 「伝統芸能とCG映像を融合させることで絵巻の世界を舞台で表現できるのでは」と、日本舞踊や琴の師範、イラストレーター、CG制作者らでつくる「秋田・風情を楽しむ会」が舞台を企画した。上演するのは、絵巻を素材に制作したCG映像をスクリーンに投影しながら、日本舞踊や琴など和楽器、語りを披露する同会オリジナル作品。CGが単なる背景映像にならないよう、映像と踊り手が一体化する仕掛けを盛り込んだほか、重要文化財を会場に使うことにもこだわった。

 現在、日本舞踊藤間流師範の藤間静蘭さんの稽古場(旭南2)で上演へ向けた準備が進められている。「新しい価値を探り、創造する作業。各分野の皆さんと上演準備を進めている」と藤間さんと語りを担当する安倍眞壽美さん。CG制作を担当する黒川匡子さんは「地元を代表する踊り手や弾き手、語り手が、CGで制作した絵巻映像と融合した作品を表現する。伝統と電脳の競演を楽しんでもらえれば」と意気込みを見せる。

 上演時間は両日とも11時30分~12時30分と14時30分~15時30分の2回。観覧には、あらかじめ同会への協賛(3,000円~9,000円)が必要。問い合わせは同会の小西由紀子さん(TEL 090-1372-9307)まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース