廃校校舎が会場の手作り雑貨市「たざわこクラフト市」が5月24日・25日、「思い出の潟分校」(仙北市)で開かれる。
40年ほど前に廃校した旧田沢湖町立生保内小学校潟分校は現在、校舎内部を見学することができる「思い出の潟分校」(仙北市)として残されている。「手作り雑貨などの展示販売会場として活用することを通じて校舎の保存につなげたい」と、同市在住で布小物などを制作する桜田祐美さんがクラフト作家らに呼び掛け、2012年5月に初めて開催。昨年は延べ1400人が来場した。
3年目を数える今年は県内のほか、青森・岩手・宮城・北海道のクラフト作家ら約30組が陶器の食器類や木工工芸品、ガラスなどを使ったアクセサリー類などを出品する。今年は初めて校庭も会場に生花や飲食などの販売も行う。
桜田さんは「回を重ねるごとに地域住民の皆さんにも楽しんで参加いただけるようになった。手仕事の雑貨類を大事に使ってもらうことを伝えながら、長く使われてきた分校の保存への関心を高められれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。入場にはスリッパが必要。入場料は、校舎の維持管理費として200円(中学生以下無料)。