秋田市在住の田村一さんら20~40代の陶芸家5人の作品展「辺境地展」が現在、アートスペース・ココラボラトリー(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で開かれている。
地理的な意味だけではなく、伝統的な作風とは異なる作品に取り組むことを「辺境地」と名付け、田村さんが東京や福岡など各地で活動する陶芸家4人に声を掛けて不定期で開く同展。今回は田村さんのほか、新里明士さん(岐阜)、篠崎裕美子さん(福岡)、牟田陽日さん(東京)、今野明子さん(愛知)の4人が出品した。
展示するのは、湯飲みなどの実用食器類のほか、細かな穴を無数に開けた磁器を透明な上薬で埋めた食器、色の異なる粘土を組み合わせて鮮やかな色彩を表現したり、金属を埋め込んだりする独創的な技法で制作されたオブジェなど約120点。
「今回はオブジェの展示にもこだわった。各地で活躍する陶芸家の作品を一堂に見ることができる貴重な機会では」と田村さん。「陶芸でできることの幅の広さや技術を若い皆さんにも伝えられる場になれば」と話す。「東京では開きにくい作家の組み合わせを実現できるのは『辺境地』秋田の有利なところ(笑)」とも。
営業時間は11時~19時(日曜・最終日は 17時まで)。入場無料。3月23日まで。23日14時から、今野さんをゲストに招いたトークイベントを開く。