秋田市出身の世界的舞踏家・土方巽(たつみ)の功績に触れる月例会「暗黒舞踏ノヨル」が2月1日、ダンススタジオ「ランニングマン」(秋田市千秋城下町)で開かれた。
舞踏だけではなく、文筆活動や絵画作品の発表など多彩な芸術活動に取り組んだ土方に対する理解を深めることを目的に、「土方巽記念秋田舞踏会実行委員会」(泉中央1)が企画する月例会は、今回で3回目。
約30人が参加して開かれた当日、秋田公立美術大学講師で、芸術人類学・神話学者の石倉敏明さんが土方の編み出した「暗黒舞踏」と出生地・秋田との結びつきなどを解説。舞踏映像の上映や、連載文「病める舞姫」の一部を抜粋して読解した。初めて参加したという男鹿市在住の男性は「難しい部分もあったが、言葉の解釈や舞踏の映像を織り交ぜた内容が楽しめた」と話した。
同事務局の米本伸子さんは「土方の芸術作品には、故郷の生活が色濃く反映されている。秋田の文化遺産として、より多くのみなさんに知っていただく機会にできれば」と期待を寄せる。
次回開催は3月9日に開催予定。