法的トラブルを解決するための情報提供やサービスを行う、日本司法支援センター秋田地方事務所「法テラス秋田」(秋田市中通5、TEL 018-865-6147)は10月12日~14日、「切手で語る法と人間模様-法は社会を明るく照らす展覧会」を秋田総合生活文化館アトリオンで開催した。
同事務所の開業1周年を記念する同展は、切手愛好家団体「秋田郵趣会」の加賀谷長助会長が集めた2,000点以上の切手類を「法と人とのつながり」と「人間模様」の2つのテーマに分けて展示し、初日から50人以上、週末は100人を超える来場者があった。
「法と人とのつながり」をテーマにしたコーナーは、「日本国憲法の誕生」「法に守られている私たちの一生」「法をめぐる切手アラカルト」に3分類し、マグナカルタ(大憲章)のレプリカや、フランス人権宣言、日本国憲法が記載された官報などもパネル資料として紹介。憲法が定められた戦後日本の世相を示すとして、力道山、美空ひばりら昭和のスターのほか、鉄腕アトムやサザエさんなど国民的アニメキャラの記念切手も展示した。「人生はドラマ」「心にしみる永遠の言葉」がサブタイトルの「人間模様」をテーマにしたコーナーでは、マリリン・モンローやトーマス・マンらの生涯を切手と資料で解説し、法と人との結びつきを紹介した。
同事務所の辻高志事務局長は「法は堅苦しいと敬遠されがちだが、自分たちを守るものでもある。それを目で楽しむかたちで紹介したいと思い同展を企画した。トラブルは誰もが抱え、人生は何があるかわからない。私たちの活動を多くの人に知ってもらい、困った時に思い出してもらえれば」と話している。