地元住民による自家製「ハタハタ寿し」の試食販売会が1月の毎週日曜、「食菜館くらら」(潟上市、TEL 018-878-9871)で開かれている。
「地元の伝統的な家庭料理を味わってもらおう」と、「潟上鰰(ハタハタ)寿し祭」と題して同館が企画した。市内の農家らでつくる「くらら出荷組合」の有志約30人が自家製の「ハタハタ寿し」(300円~)を出品する。
同メニューは、塩漬けしたハタハタを、ニンジンやフノリなどを加えて漬け込むのが一般的な製法だが、調理に使う酢の量など漬け方が少しずつ異なることから、家庭により風味が異なる。販売コーナーには、キャベツや食用キク、ユズなども使った品も並び、試食を通じて来場者同士が会話に花を咲かせる場面も。
出品者の一人・安田淳一さんは「かつて祖母が作っていたレシピを参考に夫婦で作った。わが家の味を賞味いただければ」と話す。同館の櫻庭陽介さんは「それぞれの個性を食べ比べてみるのも楽しいのでは」と来場を呼び掛ける。
会場を訪れた同市の女性は「近頃は自分では作らなくなったので、わが家の味に似た品を探しに来た。いい品が見つかった」と話していた。
開催時間は9時30分~14時。