秋田の郷土料理「ハタハタ寿し」の加工業者 3 社の初めてのコラボ商品「ハタハタ寿しの三角関係」が11月1日、発売された。
塩出しした塩漬けハタハタのほか、紫ノリや昆布などの海藻類、ニンジンなどの野菜類を麹(こうじ)と混ぜた米飯とあえ、おけ詰めにして発酵させた秋田の郷土料理「ハタハタ寿し」。地域により異なる自然条件を生かしたり、独自の製法を取り入れたりするなど製造工程の違いから加工業者ごとに風味が異なる。
「消費者が手軽に食べ比べできるセット商品があれば、料理の認知も高まるのでは」と、同業界の複数企業が初めて連携する商品として県産品のネット通販などを手掛けるノリット・ジャポン(秋田市山王5)が企画した。連携するのは鈴木水産(八峰町)、三高水産(男鹿市)、三浦米太郎商店(にかほ市)の3社。
同商品の企画を手掛けたノリット・ジャポンの菅原久典社長は「同種商品としては初めての試みとして企画した。日本酒だけではなくワインにもよく合う。パスタの具材に使うなど食べ方の提案にもつなげられれば」と話す。「現在、地元食品業界では同業者が一体となった取り組みが求められている。若い世代の皆さんへのアプローチを通し、郷土の食文化を県内外へ伝えるために一役を買うことができれば」とも。
価格は2,380 円(80グラム、3袋入り)。各社の製法やこだわりをまとめたパンフレットも付属する。県内外の食品販売店や物産店のほかネットでも販売する。