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秋田にフリマ常設店「わらしべホール」-循環型社会目指す

市民から寄付された日常生活品などを販売する「わらしべホール」

市民から寄付された日常生活品などを販売する「わらしべホール」

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 市民から寄付された日常生活品などを販売して社会活動資金に充てる「わらしべホール」が7月26日、秋田県環衛会館(秋田市千秋矢留町)に開設された。

「わらしべホール」が開設された秋田市千秋矢留町の秋田県環衛会館

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 社会活動などに取り組む「SiNG」(秋田市川尻みよし町)が、環境に配慮した循環型社会を作ることを目的に開設した。市民から寄付された衣類や食器類、雑貨類などの日常生活品に1点100円以上の金額を来場者が自由に設定して寄付するフリーマーケットのような仕組み。「物事の価値を何でも貨幣価値で図ろうとする風潮への問題提起を」と、あえて値付けを行わない。

 「イギリスではどんな小さな町でも不用品を売買して社会貢献に役立てようとする意識があった」と、イギリスに留学経験を持つ秋田市在住の武内伸文さんが2007年5月、「わらしべ貯金箱」と題するイベントを初めて開催。以来、大町に特設会場を設けながら2カ月に1回のペースで開催してきたが、数万点に及ぶ寄付品を保管する倉庫の利用期間が切れたことから、新たに倉庫を兼ねた約75平方メートルの常設スペースを開いた。

 同団体は、これまでに集まった約220万円の寄付金の一部で自転車タクシー「ベロタクシー」も購入。現在、まちなかで開かれるイベントなどに合わせて運行するなど地域活性化活動にも取り組む。

 「誰かにとって不要なモノを必要としている人に届ける仕組みとしてイベントを始めた。人とモノの間をつなぐ過程で寄付を受け付けることで社会活動にも役立てることができる」と武内さん。「使えるけれど使っていない家庭の不用品はいつでも受け付ける。一度足を運んでいただければ」とも。

 営業時間は10時~16時。月曜・水曜・土曜に営業する。問い合わせは武内さん(TEL 090-2363-0398)まで。

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