清掃登山を行う市民グループ「秋田清掃登山連絡協議会」(秋田市外旭川堂ノ前、TEL 080-1654-5240)が今年、活動30周年を迎えた。
秋田市在住の水野鉄也さんら登山関係者12人が「山を美しくしたい」と1982(昭和57)年に立ち上げた同協議会。太平山や鳥海山、栗駒山、秋田駒ケ岳など県内の山で年間13~17回のペースで清掃登山を行い、これまでの参加者数は30代から80代まで延べ8000人。回収したゴミは400トン以上に及ぶ。
清掃登山は毎回、「蛇いちご作戦」(鳥海山)や「コマクサ作戦」(秋田駒ケ岳)、「ヒメシャガ作戦」(太平山)、「金剛作戦」(保呂羽山)などユニークな作戦名を立てて展開。鉄工業に従事する参加者が清掃用の新しい道具を制作したり、登山歴55年の水野さんが山の情報を掲載した手作りの資料を配布したりするなど、参加者同士がアイデアを持ち寄って清掃登山を楽しみながら活動を続けてきた。
水野さんは「山を清掃することは、川や海など水をきれいにすることにつながる。秋田の自然を次世代につなげていきたい」としながら、「難所を清掃することもあるが、初心者でも安全に下山できるよう配慮している。山が好きな方なら、1人でもお気軽に」と参加を呼び掛ける。
5月27日、30周年を記念して太平山の清掃登山を行う。参加費は500円。問い合わせは同協議会まで。