刑務所の受刑者らが制作した家具などの展示販売会「秋田矯正展」が7月3日、秋田刑務所（秋田市川尻新川町）で開かれた。

秋田刑務所会場に設けられたステージで演舞を披露する市民グループ

　秋田刑務所と秋田少年鑑別所が例年7月第1週の日曜に開催する同展。全国の刑務所56施設から集められた320種類3300点の家具や雑貨などを展示販売した。

　当日は秋田少年鑑別所が企画した性格検査体験コーナーが設けられたほか、刑務所内の見学ツアーや、市民グループによる演舞や当地ヒーローのアトラクション、地元プロバスケットボール選手も参加するイベントなど多彩に展開。地元B級グルメも出店するなど終日、会場は多くの家族連れなどでにぎわった。

　同所看守長の柳沼秀昭さんは「約3300人の来場があった。受刑者が制作した刑務所作業品への理解を深めてもらえれば」と話す。潟上市から訪れた男性は「普段は入ることができない刑務所内を見学することができて興味深かった」と話していた。

　展示品の売り上げの一部は、東日本大震災の義援金として寄付する。