「印刷」をテーマにした企画展「Prints11展」が現在、アートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で開かれている。
「書物の芸術」とも呼ばれる版画家・造本作家の武井武雄の刊本作品
同アートスペースが入居するビルが、かつて印刷工場として使われていたことなどから企画された同展。地元で活動するグラフィックデザイナーやイラストレーターら11人が手がけた版画や切り絵など、「印刷」をテーマにした作品数十点を展示するほか、100年前に印刷された年賀状や、「書物の芸術」「本の宝石」とも呼ばれる版画家・造本作家の武井武雄の刊本作品約40冊も特別展示する。
主催する同アートスペースの笹尾千草さんは「パソコンやプリンターが普及し、家庭でも質の高いプリントが可能になるなど印刷を取り巻く環境は大きく変化したが、紙やインクなどの素材、作家の手技やアイデアなど、印刷を軸にした表現について考えるきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。
営業時間は11時~19時(10日は17時まで)。入場無料。1月10日まで。
7日~10日には、手作りハンコやオリジナルTシャツを制作するワークショップも開くほか、8日には、印刷や武井武雄をテーマにしたトークイベントも開く。詳細はホームページで確認できる。